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4ケタになった理由

4ケタになった理由は、安全性が下がることによって発生するコストより、アルファベットも打てるキーボードつきCDの製造コストが高くつくことを憂慮した結果ではないかという。いまのようにタッチパネルなど普及していなかった時代、キャッシュディスペンサーにフルキーボードをつけたりすれば大きくなって見栄えが悪く、設置コストも高くなる。それならセキュリティには多少な目をつぶり、コストを浮かそうと考えたわけである。また、当時はキャッシュカードの偽造がここまで氾濫するとは思わなかったのだろう。やたらに長ければ利用者も覚えきれない。そこで、覚えやすい数字の4ケタに設定した。こうして一度4ケタが採用されると、あとはその機械と互換性をもたせるために4ケタが通例となり、日本などのCD後発国も、それに習って4ケタの数字にしていったのだろうと岡嶋氏は指摘する。もちろん、世界には4ケタを採用していない国もあり、中国や香港などは6ケタ。ただし、スキミングで簡単に偽造カードがつくれるいまでは、4ケタだろうが6ケタだろうがあまり関係ないのかもしれない。

赤字主体が貨幣を調達する方法

赤字主体が貨幣を調達する方法は大きく二つに分けられる。その一つは、あらかじめ貨幣を貯めておいて、その貨幣で支出を賄う方法である。具体的には、預金を引き出して消費支出や住宅購入代金にあてることなどである。これは貨幣の価値の貯蔵手段としての機能を利用することに他ならず、自己金融と呼ばれる。もう一つは、収人が支出を超えるために、さしあたり交換手段として使う必要のない貨幣を持っている経済主体(これを黒字主体という)から、貨幣を借りる方法である。具体的には、マイホームローンを借りて住宅を購入することなどをいう。マイホームローンの資金源は黒字主体の預金や郵便貯金であるから、これは黒字主体から赤字主体への資金の融通に他ならない。これは貨幣の貸借取引であるが、その場合の貨幣は資金と呼ばれる。そこで、貨幣の貸借取引を資金の貸借取引ともいう。資金の貸借取引は、「お金」、すなわち、貨幣を融通し合うという意味で、金融の重要な側面である。この意味での金融が存在しなければ、家計や企業は支出を常に収入に一致させなければならなくなり、交換取引は縮小してしまう。貨幣の貸借取引は、貨幣の借り手からみれば一定期間の支出を賄うために貨幣を借りることであるが、貨幣の貸し手からみれば一定期間貨幣を貸して利子収入などを得ることである。一定期間という時間的な長さをもった概念をフローという。したがって、黒字主体と赤字主体による貨幣の貸借取引はフローの側面からみた金融である。

金の量と価値とをもとにしておカネの量と価値を管理

金本位制は、金の量と価値とをもとにしておカネの量と価値を管理した。これにたいし、いわゆる管理通貨制度は、もはやおカネの量と価値とを、その保有する金の量と価値とにリンクさせることができません。そこで中央銀行がおカネの発行量や発行するための根拠や条件を工夫しながらコントロールせざるをえません。どのようにコントロールするかのくわしいことは「日銀券発行のしくみ」にゆすりますが、ひとことで言えば中央銀行券は中央銀行の保有資産の増減に応じて発行され、中央銀行はその保有資産の増減をコントロールすることで通貨量を管理するのです。金本位制度のもとでは、通貨発行量の根拠が中央銀行の保有する金という資産だけだったのを、管理通貨制度では、多様化したのだと言うことができます。